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2025.12.04 コラム
足元から“じんわり幸せ”。床暖房の魅力と気をつけたい点
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NEW 冬が深まってくると、住まいに関する話題の中でよく耳にするのが “床暖房のこと”。
SNSでも「つけて良かった」「必要なかった」など、人によって意見が分かれる設備のひとつです。
人気が高まっている設備ではありますが、
「どんな仕組みなのか」
「何がメリットで、どんな点が気をつけどころなのか」
意外と知られていない部分も多いもの。
今回は、物件の買取という立場でいろいろな住まいに触れてきた経験から、
“床暖房がある暮らしはどんな感じなのか?” を中心にまとめてみました。
■ 床暖房って結局どんなもの?
簡単にいうと、
“床そのものを温めて、部屋全体をじんわり暖める仕組み”
エアコンのように風を出さないため、
・ホコリが舞いにくい
・乾燥しにくい
・体感温度が高く感じやすい
といった特徴があります。
小さなお子さんがいるご家庭や、乾燥しやすい冬が苦手な方に人気があるのも、この性質からです。

■ 床暖房は2種類ある
床暖房は大きく 「温水式」「電気式」 の2つ。
● 温水式(広い空間向け)
・床下のパイプにお湯を流して温める
・じんわりした暖かさが長持ち
・初期費用は高め
・新築で採用されることが多い
広さがあるLDKなどに向いています。
● 電気式(部分使い向け)
・床下に電気パネルを設置
・初期費用が抑えやすい
・施工も簡単
・電気代は使い方次第
脱衣所やキッチンのような “スポット使い” によく選ばれます。
■ 床暖房のメリット
① 足元が冷えにくい
冬のフローリングの “ひんやり感” が大幅に減ります。
② 動作音がほぼない
音がしないため、寝室や子ども部屋でも快適。
③ 乾燥しにくい
風を出さない暖房なので、喉や肌がカサつきにくいのが特徴です。
エアコンと併用することで、室温が安定して省エネにつながることも。
■ 気をつけたいポイント
① 初期費用はどうしても高め
とくに温水式は配管工事が必要なのでコストがかかります。
② 方式によってランニングコストが違う
・温水式 → ガス代
・電気式 → 電気代
“どれくらいの広さを、どのくらいの時間暖めたいか”で最適な方式は変わります。
③ 故障時の対応
温水式の場合、床をめくっての修理が必要になるケースもあるため、施工会社のアフターフォローは要確認です。
■ 後悔しない床暖房の選び方
① どこに入れるのかを明確に
リビング・ダイニングだけでも快適さは大きく変わります。
「全部屋に!」と考えなくてもOK。

② 家の断熱性能が大切
断熱性能が高い家ほど床暖房との相性が良く、効率よく暖まります。
③ 補助金や省エネ設備もチェック
年によっては床暖房が対象になる場合もあるため、情報を見ておくとお得なことも。
■ まとめ
床暖房は “あれば確かに快適” な設備ですが、必ずしも全員に必要というわけではありません。
結局のところ、
・どの部屋に
・どれくらいの広さで
・どの方式を
・どれくらいの時間使いたいのか
これを整理するだけで、後悔のない判断ができます。
暮らし方に合わせて選ぶことが一番大切。
設備の「人気」よりも “自分たちの生活に合うかどうか” が成功のポイントです!


