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2025.10.02 コラム
平屋と2階建て、固定資産税はいくら違う?節税のヒントも解説
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平屋と2階建て、固定資産税はいくら違う?
節税のヒントも解説
マイホームを建てる際、「平屋にするか2階建てにするか」で迷う方は多いでしょう。固定資産税も住宅選びの重要な判断材料の一つです。実は、平屋は同じ延床面積でも2階建てより固定資産税が高くなる傾向があります。
この記事では、平屋と2階建てにおける固定資産税の違い、計算方法、具体的なシミュレーション、税額を抑えるコツまで詳しく解説します。納得して家づくりを進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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固定資産税とは?
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固定資産税の仕組み
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平屋と2階建ての固定資産税の違い
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固定資産税の計算方法
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シミュレーションで比較|平屋・2階建て
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平屋の固定資産税を抑える4つのポイント
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平屋と2階建て、迷ったらチェックしたいポイント
1. 固定資産税とは?
固定資産税は、毎年1月1日時点で土地・建物・事業用の機械などの「固定資産」を所有している人が市町村に納める地方税です。
固定資産の具体例
区分 | 具体例 |
---|---|
土地 | 住宅地、田畑、山林、原野など |
家屋 | 住宅、店舗、工場、倉庫など |
償却資産 | 事業用の構築物、飛行機、船舶、車両、備品など |
納められた固定資産税は、市町村の教育・福祉・道路整備などの財源として使われます。
2. 固定資産税の仕組み
固定資産税は土地と建物に対して課税され、評価額は市町村が決定します。評価は国の「固定資産評価基準」に基づき、3年に1度見直されます。
土地の評価方法
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宅地の場合、道路に面する価格(路線価)を基に評価
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路線価がない場合は近隣宅地の価格を参考
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評価額は地価公示価格の約7割程度が目安
建物の評価方法
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「再建築価格(同じ建物を新築する費用)」に経年減価を乗じて算出
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木造住宅は鉄骨造に比べ経年減価が早く、評価額が下がりやすい
3. 平屋と2階建ての固定資産税の違い
平屋は2階建てに比べ、土地と建物の評価額が高くなることがあります。
理由
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土地面積が広くなる
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同じ延床面積を確保するには、平屋の方が広い土地が必要
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土地の固定資産税が高くなる傾向
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建築面積が広くなる
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建物の土台や屋根の面積が増え、建材も多く必要
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再建築価格が高く評価され、建物の固定資産税も高くなる
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4. 固定資産税の計算方法
固定資産税は、以下の計算ステップで求めます。
ステップ1|課税標準額を算出
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家屋の場合:固定資産税評価額 × 各種軽減措置(新築住宅特例など)
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土地の場合:評価額 × 「住宅用地の特例」
ステップ2|税率を掛ける
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標準税率は1.4%(地方自治体により1.4~2.1%の範囲)
ステップ3|特例措置による減額
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住宅用地の特例
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200㎡以下:評価額×1/6
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200㎡超:評価額×1/3
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新築住宅特例
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床面積120㎡までの固定資産税が2分の1に減額
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一般住宅:3年度分、長期優良住宅:5年度分
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ステップ4|土地・建物の税額を合算
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土地と建物の固定資産税を合算して、トータルの税額を求めます
5. シミュレーションで比較|平屋・2階建て
条件
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木造住宅新築(一般住宅)
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延床面積:30坪(約100㎡)
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建ぺい率50%・容積率80%
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土地価格:75万円/坪
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平屋再建築価格:3,000万円、2階建て:2,600万円
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建物評価額:再建築価格の60%
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固定資産税率:1.4%
計算結果
住宅の種類 | 土地税 | 建物税 | 合計 |
---|---|---|---|
30坪平屋 | 7.4万円 | 12.6万円 | 20.0万円 |
30坪2階建て | 3.7万円 | 10.9万円 | 14.6万円 |
35坪平屋 | 9.7万円 | 13.9万円 | 23.6万円 |
ポイント
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同じ延床面積30坪の場合、平屋の方が約5.4万円高くなる
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延床面積を30坪から35坪に増やすと、平屋では約3.6万円増加
6. 平屋の固定資産税を抑える4つのポイント
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間取りや設備をシンプルにする
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不要なオプションを省き、延床面積を抑える
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木造住宅を選ぶ
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鉄骨造よりも評価額が低く、固定資産税も抑えやすい
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長期優良住宅の平屋を建てる
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新築住宅特例を長く受けられる
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評価額が低い土地を選ぶ
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変形地や相場が低いエリアを検討
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7. 平屋と2階建て、迷ったらチェックしたいポイント
ライフスタイル面
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平屋:ワンフロアで家事動線が効率的、階段の昇降なし
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2階建て:プライベート空間を確保しやすい
コスト面
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平屋:固定資産税は高め
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2階建て:外装・屋根メンテナンス費は高め(足場設置が必要)
選び方のコツ
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暮らしやすさ・ランニングコスト・税額など、何を重視するかを明確にする
💡 まとめ
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平屋は広い土地と建築面積のため、2階建てより固定資産税が高くなる傾向
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シミュレーションで比較することで、税額や土地選びの感覚を把握できる
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税額を抑える工夫(間取り・構造・長期優良住宅・土地選び)が可能
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生活スタイルとコストのバランスを考え、平屋か2階建てかを判断することが重要