新築のカーテンはオプションにするべき？

失敗しない選び方と設置方法🔍

床材や壁紙と同じように、カーテンも部屋の雰囲気や暮らし心地に大きく影響する重要なアイテムです。
しかし、住宅内のすべての窓にカーテンを設置すると、数十万円かかることもあります。
そこで、新築時にオプションでカーテンを付けるべきか、自分で購入するべきかのポイントを解説します。

カーテンはオプションにするべき？

ブラインドやロールスクリーンを含めたカーテン類は、単に窓のサイズを測れば設置できるわけではありません。
壁に設置用の下地が入っているか、窓から何㎝出せば使いやすいかなど、専門的な知識が必要です。

よくある失敗例は、自分で購入したものの「設置できなかった」「サイズが合わなかった」というもの。
特に標準サイズから外れる窓は、既製品では対応できない場合があります。
主なカーテンの規格サイズには、幅100×長さ135㎝、幅100×長さ178㎝、幅100×長さ200㎝などがあります。

たとえば「幅100×長さ178㎝」のカーテンは、幅170〜200×高さ180㎝程度の窓に適合します。これよりも大きな窓だと、閉まりきらなかったり下までカバーできず光が漏れたりします。逆に長すぎると裾が床に引きずられ、汚れや見た目の悪さにつながります。

標準的な掃き出し窓のサイズは幅1690×高さ1830または2030で、幅100×長さ178㎝または200㎝のカーテンがぴったり合う設計です。しかし、上部に高窓（ハイサイドライト）があったり、幅が広い窓だと既製品では揃えられず、リビング全体を同じカーテンで統一できない場合があります。オプションであれば、そのような心配はありません。

また、カーテンをオプションにすると他の設備と干渉する心配も減ります。カーテンレールは窓幅より左右に10〜15㎝長いものを選ぶことが多く、特に装飾ポールの場合、エアコンや収納庫の扉と干渉することも。オプションであれば設計段階でこうした失敗を避けられます。

家には飾り窓など特殊な窓もあります。色や柄、材質を揃えたい場合は、オプションで設置してもらった方が安心です。特に大開口の窓や形の特殊な飾り窓はフルオーダーになりやすく、採寸・取り付け費用も含めると高額（100万円以上になることも）です。家具購入と合わせて費用準備が大変な場合は、住宅ローンに組み込むのも賢い方法でしょう。

部屋をスッキリ見せる設置方法

カーテンやブラインドの取り付け位置には主に以下の種類があります。

• 正面付け：窓の上側に取り付ける一般的な方法

• 天井付け：天井に埋め込むように取り付ける方法。カーテンレールが隠れ、閉めたときに部屋が広々と見える

• 窓枠付け：窓枠内に収める方法。ロールスクリーンなどに多い

同じ掃き出し窓でも、正面付けと天井付けでは部屋の印象が大きく変わります。天井付けにするとカーテン面積が広がり、掃除もしやすくなるメリットがあります。ただし、素人では取り付けが難しく、1㎝単位でのオーダー品になることが多いです。

費用を抑える工夫

• 大開口や特殊窓はオプションで住宅ローンに組み込む

• 子供部屋や寝室などは標準サイズの既製品で施主支給

• 腰高窓は少し長めのカーテンでも対応可能

こうすることで、費用を抑えつつ見た目や機能性も確保できます。

暮らし始める前にカーテンを付けよう

カーテンは単なるインテリアではありません。
設置していない部屋では床の日焼けやプライバシー問題が発生します。
引っ越し前に、ブラインドやロールスクリーンを含めたカーテン類をすべて設置することをおすすめします。

まとめ

カーテンは快適な暮らしに欠かせないアイテムです。
費用面を考えると、大開口窓や特殊窓だけオプションで住宅ローンに組み込み、他の窓は標準サイズで施主支給する方法が現実的。設計段階から窓まわりを計画し、家全体のインテリアと暮らしやすさを両立させましょう。